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梅の歴史と由来

原産地   
わが国の梅は、中国からの移植説と日本古来の原産地説とがあり、定かではありませんが、中国の四川省や湖北省あたりだとする説が有力と言われています。
中国では、紀元前の昔から青梅を薬として利用していたようです。
また6世紀に北魏で記された最古の農業書「斉民要術(せいみんようじゅつ」では、梅の栽培方法や梅干・梅酢の作り方などの加工方法が記されています。
日本に伝わる
日本に梅が伝わったのは奈良時代以前で、そのころ往来した遣唐使によって伝えられたと考えられています。そのころは貴族などの高貴な人々に生菓子として食べられていたようです。
梅の名前   
梅の名前が記録に残っているのは751年の「懐風藻(かいふうそう)」が最初で、「万葉集」には桜の42首に比べて122首も詠われているなど、古くから親しまれてきました。   
梅干の登場   
梅干しが登場するのは平安時代のことです。
戦国時代には兵糧にも加えられ、また戦場を駆けめぐる将兵たちの貴重な薬にもなりました。   
梅の栽培   
果樹として広く栽培されるようになってきたのは江戸時代からのことで、品種も著しく増え、全国各地で栽培されるようになりました。
それまでは主に高貴な人々の薬として用いられてきたのが、庶民にも食べられるようになりました。   
 

西田の梅は健康に最高


梅が健康に良いということは、周知のとおりです。
中国二千年の昔から薬として使用されてきた事。
「医者を殺すにゃ刃物はいらぬ、朝昼晩に梅を食え」のたとえ等々。
その効果の素はクエン酸をはじめとする有機酸の殺菌効果です。
食物の毒、血液の毒、水の毒の三毒を断ち血液浄化の素と言われている梅効力に、今話題の0157の病原性大腸菌なども、やっつけてくれるのではないかと期待したいところです。


梅干の効果

梅干はカルシウム不足を助けます   
カルシウムはどちらかいうと体内に吸収されにくいものですが、梅干に含まれる クエン酸は、効率よく吸収するのを助ける働きがあります。 だから小魚類や乳製品といっしょに梅干を食べると、より大きな効果があります。
梅干は疲労回復させられます
梅に含まれるクエン酸は強力で、でんぷんやたんぱく質、脂肪を効率よく燃焼させ エネルギー(ATP)をつくりだすものなのです。 これによって新陳代謝がうながされ、疲労が回復されます。
梅干は多作用があります
下痢や便秘を改善する整腸作用があり、腸内の悪玉菌の働きをおさえ、
腸の働きを調整します。
強力な殺菌作用は食中毒の予防という点で、夏場には特に有力な武器と
なります。
病気で胃が弱っているとき、食欲のないときでも、おかゆやご飯に梅干なら、わりと無理なく食べることもできます。
梅干はガンを予防します
梅干によって分泌がうながされた唾液にはガンを予防する酵素が含まれている ことがわかっています。 というのは、唾液中には他にカタラーゼという酵素も含まれており、これがガン化や 老化の原因物質である活性酸素を、効果的に消去する働きがあります。

あっと驚く梅干の効果


 日本人にとって梅といえば、もっともなじみの深いのが梅干です。
あの独特な酸味は、梅に含まれる有機酸のうち、主にクエン酸であり、他にりんご酸やコハク酸が含まれています。
クエン酸の力は強力で、クエン酸サイクルがあるようにでんぷんやたんぱく質、脂肪を効率よく燃焼させ、エネルギーをつくりだすもとなのです。これによって新陳代謝がうながされ、疲労が回復されます。
 また下痢や便秘を改善する整腸作用があり、腸内の悪玉菌の働きをおさえ、腸の働きを調整します。そして梅干の強力な殺菌作用は、食中毒の予防という点で、夏場にはとくに有力な武器となります。
病気で胃が弱っているとき、食欲のないときでも、おかゆやご飯の梅干なら、わりと無理なく食べることもできる。これは梅干を食べたときにでる唾液中のアミラーゼという酵素で、でんぷんの消化をうながすからです。
 また驚くことに、梅干によって分泌がうながされた唾液には、ガンを予防する酵素が含まれていることがわかっています。というのは、唾液中には他にカタラーゼという酵素も含まれており、これはガン化や老化の原因物質である活性酸素を、効果的に消去する働きがあります。
 また唾液にはパロチンというホルモンがあって、骨を強化する役目をはたし、その面からも老化を防止しています。さらに胃液分泌を高める働きがあります。胃液の分泌効果には胃の粘膜を保護します。
たとえばアルコール飲料は、直接的に胃の粘膜を荒らしてしまいますが、このとき胃液で充分に粘膜が濡れていると、アルコールの剌激をやわらげます。ですから、たとえばお酒を飲む前に、夏なら冷奴、冬なら湯豆腐の上に梅干の果肉をちょっとのせ、ほんの少し醤油をたらしたものを食べておくと、良質のたんぱく質がとれる上に胃液も分泌され、胃のためには大変いいのです。きざみ梅苔などをのせると、お酒の肴としても結構いけてお勧めです。
 このように、梅干の効果はまず唾液の分泌を昴進することからはじまり、新陳代謝の好転は疲労回復につながり、殺菌作用は食中毒菌の増殖をおさえます。
そして唾液中に含まれる酵素によってガン化や動脈硬化、糖尿病を防ぎ、老化を抑制します。また胃の粘膜を保護して、二日酔いから胃潰瘍の予防にまで有効です。良質で大量の唾液は虫歯を予防し、肝機能障害を改善して、胆石の痛みを消失させることもあります。
言ってみれば、究極の安価健康回復・家庭療法剤とでも言えます。


 

梅干を外用薬としての利用法


 梅は「三毒を断ち、その日の難をのがれる」といわれていますが、それほど薬効には顕著なものがあり、
中国では古くから鳥梅、酸梅膏などが漢方薬として用いられています。
 また梅は食べたり飲んだりするだけでなく、民間療法では外用薬としてもさまざまな症状に対して用いられてきました。
今すべてその薬効を医学的に証明し、明らかにすることはできませんが、多くの人々が経験的に知っていたその効果を、無視することはできないでしょう。

1.頭痛のときに梅干の梅肉をこめかみにはる。
2.梅肉エキスをうがい薬として用いる。
3.湿疹やインキン、タムシ、白なまず、水虫などに梅肉エキスを塗ると効果がある。
4.神経痛、リュウマチ、腰痛、肩こりなどに梅肉エキスを塗布すると効果がある。
5.梅肉エキス軟膏は虫刺され、とげ抜きに利用される。
6.白梅酒(梅の実を塩漬けにし、浸透圧で自然ににじみ出てくる水分のこと。赤紫蘇を用いて赤くなったものを赤梅酢という)の塗布は、とげ抜き用、乳房の化膿症、おでき、いぼに効果あり。
7.青梅汁は剌激が少なく、効果の高い目薬として用いる。
8.梅酒湿布は神経痛、リュウマチ、関節痛、腫れ物の痛み、扁桃腺炎や気管支炎の痛み止めとして効果がある。
9.梅干湿布は重度のあせもに著しい効果がある。
10.梅干シローションはシミ、肌荒れに効く。
11.目のかすみやぼやけ、眼精疲労に梅干のまぶたパックが効果がある。
 このように、梅にはマルチ療法の可能性を秘めたところがありますが、肌に直接用いる場合には、人によってかぶれたり、発疹ができたりすることがありますので念のため、事前にパッチテストをして安全を確認してから使用してください。


豆知識

梅の言語   
中国で梅のことを「メイ/mei」と言いますが、「ゥメイ」と聞こえるので「ウメ」になったという説が有力です。
そのほか、熟実(うむみ)から転化したとか、薬用の烏梅(うばい)から由来したとかの諸説があります。「万葉集」では「うめ」と表記されていましたが、その後、「牟女(むめ)」とか「宇女(うめ)」とかの表記も見られます。
400年前の梅干
現存する最古の梅干しは、何と室町時代に漬けられた梅干しで、乾燥してはいるものの腐らずに今なお食べることができるそうです。
昔の梅は保存食として作られていたため、塩分は20%以上で、保存状態が良ければ賞味期限というものはありませんでした。
梅干しとうなぎの食べ合わせ   
昔から食べ合わせが悪いと言われていますが、医学的な根拠はありません。
うなぎも梅干しも食がすすむ食材であることから食べ過ぎを防ぐ意味で言われたとか、梅干しが脂っこい食べ物をさっぱりとさせる性質があるのでうなぎの栄養分が消されてしまうと考えられて言われ始めた、という説などがあります。   
梅雨(つゆ)と梅の関係   
梅の花の盛りは初春だというのに、梅雨はどうして梅の雨と書くのかご存知ですか?じつは梅雨の梅は花でなくて実の方を指していて、梅の実はまさに梅雨の季節が収穫時なのです。
中国では梅の実が熟す頃に降る雨の事を「梅雨」と呼んでいて、それが江戸時代に日本へ伝わり、日本でもそのように呼ばれるようになったそうです。
梅雨の雨は梅にとっては恵みの雨になります。
この季節にたくさんの雨が降ることで梅の実は大きく膨らんでいくのです。   
梅の栽培   
果樹として広く栽培されるようになってきたのは江戸時代からのことで、品種も著しく増え、全国各地で栽培されるようになりました。
それまでは主に高貴な人々の薬として用いられてきたのが、庶民にも食べられるようになりました。   

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